テレワークが始まって1年が過ぎ、コーヒーを淹れるのが日常になってきている人も多くなってきている
そんな中、一つ疑問に思わないだろうか
あれ?ペーパーって濡らすのが正しいの?濡らさないほうがいいの?
これは業界でも賛否両論であり、いつまでも議題にあがる
結論から言うと、どっちでもいい
ちょっと待って、ブラウザバックしないで!!!!ちゃんと理由があるので(笑)
自分が求めるコーヒーの味や利便性によって柔軟に変えていくことが重要!!
今回メリット、デメリットをまとめてみましたので自分好みの淹れ方を一緒に見つけていきましょう!
ドリッパーの違いの記事はこちら

ペーパーの素材、特徴
まず、ペーパーの事を語る前にどういった素材で出来ているのかを説明しなければならない
ペーパーなので、もちろん紙で作られている
紙は紙でもパルプ紙と言うものを使用することがほとんど
そして、パルプ紙には大きく分類すると木材パルプと非木材パルプの2種類がある
木材パルプは広葉樹や針葉樹を原料とし
非木材パルプはケナフ・バガス・アバカが主に使用されている
非木材 | 材質 | 特徴 |
---|---|---|
ケナフ | アフリカ原産アオイ科 | 半年で4㍍程成長、環境に配慮された新素材 |
バガス | サトウキビ | 砂糖を搾った後の残りカス |
アバカ | バショウ科の多年草(麻) | 1度茎を栽培された後でも1年で再生 |
多くの場合、紙が水で破けないように潤滑強化剤(潤滑強力樹脂)が添加され
ペーパーの表面に凹凸させる(クレーピング)
クレーピングをさせることによって柔軟性が増し、微分が根詰まりすること防いでくれる役割がある
さらにペーパーには漂白したものと無漂白と2タイプある
無漂白のものは茶色、漂白されたものは白色
無漂白のタイプは紙臭いが製造工程上環境に優しく値段が安い
漂白されたものは塩素等は使用しない酸素漂白が使われているので人的影響はなく、紙の臭さを最小に抑えている

濡らす
メリット
- 余熱
- 蒸らし
- 作業が一貫として早い
- 紙臭さ軽減
- 明るく軽い味わい
まず、美味しいコーヒーを作るには熱を下げないことが大切である
この熱を下げないことに多くの人間が試行錯誤をしている
ペーパーをお湯で濡らすことによりドリッパーとサーバーが温められ、蒸らしの効率も上る
簡単に言うと、成分を抽出し始めるスタートダッシュを作ること可能だと言うこと
全体の抽出速度が上がることで明るく軽い味わいになることが最大の特徴である
そしてもう1つ大事なことがあり、それは紙の臭さを除去ができることである
紙の臭さの要因は木材に含まれるリグニンといった成分が原因であり、これは水溶性であるためお湯で濡らすことで気にならない程度まで洗い流すことできる
デメリット
濡らすことがなにも良いことばかりではなく、やはりよくない事も少なからずある
ペーパーを濡らし豆粉をセットした瞬間から抽出が少しずつされてしまうのだ
そして、スタートダッシュを作ってしまうことにより全体の抽出の速度が早まりサラッとしたコーヒーが出来上がる
深煎りの苦くてどっしりとしたコーヒーを作るのには不向きである

濡らさない
メリット
- 揮発性のガスの逃げ道ができる
- しっかりとした味
ペーパーを濡らさないことでドリッパーとペーパーに隙間が生じ
コーヒー豆は焙煎されることで揮発性のガスが生まれ、抽出時に放出される
ペーパーが濡れていると上部のみしか放出されず、抽出がしづらいのだ
乾いていることにより全体の抽出時間は遅く、しっかりとしたコーヒーを作ることができる
デメリット
デメリットは抽出効率の低さによる過抽出である
成分が多く出ることにより複雑で重いコーヒーが出来上がる
そして、紙臭さの要因となるリグニンがコーヒーと一緒に溶け出してしまうので香りも微弱だが変化する
まとめ
いかがでしょうか
正直なことを言うと、紙臭さが気になる人はほとんどいない
肝心なことはそこではなく、過抽出か未抽出かである
自分が求める味や豆の焙煎具合、特性によって変えることがオススメである
例えば、浅煎りは明るく酸味を出したいからペーパーを濡らし
深煎りは重くしっかりとした味を出したいから濡らさずじっくり淹れるといった感じで変えてみるのはどうだろうか
